本を読む 4

社会人になって一年が経ちました。仕事で落ち込んだり、人間関係を複雑に感じたり、そんな窮屈な生活をしながらも楽しいこともたくさんあってなんとか一年続けられました。当たり前のことかもしれないけどたまにはこんな些細なことで自分を褒めてあげたい。笑

 

4月も一冊本を読みました。ツタヤで本を買おうと意気込んでいつも通りフラフラと店内を眺めてたら「第15回『このミステリーがすごい!』大賞隠し玉」のポップを発見!調べたら宝島社4大大賞のひとつでこの賞を取ったことでドラマ化映画化されてるものもたくさんありました。大賞、優秀賞、隠し玉の3つの賞があって、隠し玉は新人作家さんの作品を募集してその中で「賞は取れなかったけどどうしても作品に残したい」と思える作品に与えられる賞らしいです。この時点でかなり気になりその勢いのまま購入した本です。

 

4月読了した本

 

スマホを落としただけなのに』

 

著者: 志駕晃

 

読みやすくてとてもおもしろかったです!あっという間に読めました。

まずタイトルが現代的でおもしろいなと思いました。タイトル通りスマホを落とすところから始まります。落としたのは麻美という女性の彼氏、拾ったのはとある男性。この男性がとんでもないんです。

簡単に言うとスマホから個人情報等全てを抜き取られ、麻美とスマホを落とした張本人が振り回されて大変なことになっていく、タイトル通りスマホを落としただけなのにこんな被害に遭うのか... 怖すぎるという感想です。

文章はABCで展開されて「麻美」「拾った男」「死体事件調査中の刑事」の3人の目線から同時進行で話が進められます。ちょっと刑事さんの目線の話は少し飛ばしてしまいました。それよりも麻美と拾った男たちがどうなっていくかが気になってしまって...

サスペンスだけど人間的恋愛な部分もあって、そして最後はギュッと心を掴まれてほっこりしました。

 

有名な作家さんの本はたくさん賞を獲得してたりテレビで紹介されたり、ドラマ化映画化してたり興味をそそるしおもしろいものが多くてついそっちに目がいってしまいます。そんな中で「このミステリーがすごい!大賞隠し玉」はおもしろい本を読みたい、だけど今まで読んできた作家さんじゃなくて新しい扉を開けたい、なんて思ってた私には都合がよいものでした。そして読んでみたらおもしろい!今後ともこの作家さんを応援していきたいです。