読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

本を読む 3

今月読んだ本は本屋さんで自分で選んで買いました。やっぱり値段的に文庫本を探しているので、アメトークの「本屋で読書芸人」で紹介された本は文庫化されているものは少なく、図書館で借りようとすると何十人も予約しているので気になってもなかなか読めなかったりします。その中でも光浦靖子さんが紹介していた一冊が文庫化されていることをネットで知りすぐに買いに行きました。本音は帯とか題名とかで気になってその場で決めて買うのが理想だし読書家みたいでかっこいいけど、買った本がおもしろくなかったら残念なので本好きの方がオススメしているものを買うことが読書初心者にとっては良いのかなと思っていて、後悔したくないので。笑

ということで

3月読了した本

『森に眠る魚』

著者 : 角田光代

この方すごく有名ですね。「八日目の蝉」「紙の月」等映画化されているもの多数あります。

そしてこの本2008年に出版されていて、約8年前(当時2016年)の本を紹介するオアシス光浦さんの引き出しの多さに驚きました。さすが読書芸人の一人に上がるだけあるなと。

読んだ感想ですが

正直後味悪い、でもおもしろい

という感じです。それよりこんな細かく人の喜怒哀楽以上の細かい部分まで文章にしていることに、読みながらすごい...! と感銘を受けてしまいました。ここまで細かくリアルだと、もしドラマ化したとしても忠実に表現できないと思います。

内容ですが、5人の女性が「ママ友」というくくりで出会うところから始まります。最初は同年代の子どもを持つ親同士仲良く助け合いやっていこう、という仲睦まじさ溢れる風景が漂います。なんだ世間一般にいそうなママ5人じゃないかと気軽に読んでました、が、これが子どもの受験などを通しお互いが勘違い、思い違い、妄想によって少しずつ関係が悪くなっていきます。というよりママ自身がみんな正常ではなくなり、子どものためにやり始めると言いながら実際は自分自身のためにやっている、言葉には発しないけど結局人(周りのママ友)より上に行きたいという女性特有の嫌な方向への思考の変化がゆっくりと繊細に描かれています。

すごくリアルでおもしろいと思って読みましたが、自分もこういう状況になったら5人のママみたいに狂ってくと安易に想像できて怖くなってきました。学校だったり会社だったりで、人は人、自分は自分なんて割り切れるような人はいないんじゃないでしょうか。だから悩んだり落ち込んだり不安だったりするから人間って、特に女性って面倒臭いなと思いました。

私サスペンスとか泣ける本とか読み終わってスッキリする本が好きなはずなのに次読む本もこういうドロドロした感情をえぐられるものを読みたいと思ってしまっています。笑 読み応えがあり癖になる本でした。自分の中では新境地です!あー本っておもしろいな〜!

森に眠る魚 (双葉文庫)

森に眠る魚 (双葉文庫)